ULTRA CAT 56 の試写結果

手元に届いてから時間が経ちましたが6月1日にULTRA CAT56の試写を行いました。薄雲が広がっていましたが星像の評価には問題ないでしょう。
「ULTRA CAT 56/F4.8について-3」で説明した「Sensor Tilt Xterminator 略してSTX」は構造を理解するために一度分解していますが,物理的な平行状態(隙間ゲージで4カ所全ての間隙を合わせる)で再組み立てしただけで,実写での調整は行っていません。使用したカメラはEOS Ra(フルサイズ),ISO3200,露出60秒です。ライブビュー(30倍)でピント合わせ。強調処理などは行っていません。
以下は中央と四隅をPixel等倍で切り出した画像です。星像割れを見るために左下隅に比較的明るい恒星(うしかい座η星:2.7等)を入れています。(恒星のハロはこのカメラに起因する現象です)
星像は極めてシャープで中心から隅まで均一です。過去に複数のRED CAT51の試写を行いましたが一線を画す星像です。周辺減光が殆ど感じられないのも魅力的です。ULTRA CAT 56/F4.8はカメラマウント部から対物レンズを覗くと口径食は確認できませんがその効果を感じられます。
以下の画像は,写野の1/4を切り出したものです。左下が隅で右上が写野中心です。中心からコーナーまで星像が整っていることを確認できます。左下が「うしかい座」η星:2.7等,中央上が4.5等,右のオレンジ色の星が4等です。
左下隅に「アークトゥルス 」を入れて見ました。カメラに起因する盛大なハロが発生していますが,星割れらしきものは殆ど見受けられません。


